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プロフィール

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山野にわとり(管理人)
性別:
女性
職業:
おもにアシスタント
趣味:
特撮・洋楽・人間椅子

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貸し本時代

おはこんばんちは、アトリエ高階の山野にわとりです。

本日は雑用で現場入りしております。

雑用というのは例えばこれ↓。



1967年発表『すきとおった世界』の1ページです。
このころは「なかよし」「希望の友」といった雑誌の他に、若木書房という貸本屋さんのお仕事もしていた時代なのです。

貸し本スタイルというのは、いわゆる雑誌掲載とはだいぶ趣が違ったようでして(自分はさすがに直接は知りませんが)。

まず、ほぼ書下ろしスタイルであること。したがってページ数が100以上なのが普通ですね。

そして、当時はほぼトーンは使いません。アミっぽいところは、原稿に指定しておくと版下のほうでアミっぽくしてくれるというシステムです。

上の画像をよく見ると、ところどころ青くしてありますね。これが指定なわけです。

印刷の工程を経るとこうなります(すきとおった世界の掲載本が見つからなかったので別作品ですが)

このアミっぽい部分は版下での作業なんですね。
アミと言ってもいわゆる60番台ではないですね、この濃度は。
80とか81とかみたいな印象です。

あと、よく見るとトーン貼りとは違って雑です。だいぶ雑です。仕方ないんでしょうが。

昔々、石ノ森先生のサイボーグ009の初期もこういうアミ指定だった気がします。ものすごいざっくりしたアミでしたっけ。

雑誌でもやっていたのでしょうね。


でですね、現在高階原稿全データ化にいそしんでいるのですが、この時代の指定のみ残っている原稿をどうするか、ということです。

原稿には指定しか残ってないですからね。さすがにこのままではまっしろで寂しすぎます。

というわけで、雑用のひとつは原稿のデータ化及び、デジタルでアミ追加その他もろもろといったところですね。誤植も何とかしたいし。

あっ、まだ返ってきてない原稿のリスト作成もしなきゃ。いそがしいいそがしい。

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さつじんじけん!

サーバー障害があった関係で、ついこないだ更新したばっかりなのにもう水曜日なんですね!

皆さま手洗ってますか!にわとりは無精者なので頑張らないとすぐ忘れます。いかんいかん。
アトリエ高階の山野にわとりです。

疫病禍が早く収束しますように。

さて本日は『殺人事件シリーズ』です。

1979年に「ピアノソナタ殺人事件」が発表されてから、断続的に発表された『殺人事件シリーズ』。これは『交換日記殺人事件』のイラストです。(クリックすると別窓で拡大)




『交換日記殺人事件』1981年(昭和56年)なかよしDX掲載 126P 前中後編

とてもストレートなシリーズ名ですが、当時は正面から殺人事件ものを扱った少女漫画作品は少なかったようなので、こういう風に呼ばれるようになりました。

今のように殺人事件ものがあふれる時代から考えると、なんだか不思議ですよね。




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すっかり遅れてしまった…

みなさまパンデミック阻止のため、手洗い励行の冬でございますよ!
何卒ご自愛のほどを。

こんにちはアトリエ高階の山野にわとりです。

毎週水曜更新に努めておりますが、このたびブログ運営のほうで結構大規模なトラブルがあったようで、この数日更新できずにおりました。

来てくださった方にはご迷惑をおかけいたしました!

いやー復旧に時間かかったな…。怖いなネット空間…。


さて今回は『魔性の祭壇』のカラーイラストをご紹介。(クリックで拡大します)



「赤い妖星」「魔性の祭壇」1987年ミステリーボニータ発表

「赤い妖星」100Pはミステリーボニータ創刊号に掲載された記念すべき作品ですね。
同年、続編の「魔性の祭壇」80pが発表されました。

先年刊行された高階良子作品集では、「魔性の祭壇」にて命を落とした不憫な少年について大幅な加筆がありました。

高階先生も可哀そうなことをしたと後悔していたみたいです。

機会があったらそちらも是非ご覧ください。

ザクロは人の味がするーという鬼子母神伝説に基づくモチーフが織り込まれています。
ザクロ、よく言うけど……本当なんでしょうか…。


ああいう味なの……?

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サイズと少女

インフルエンザだの変な肺炎だの、不穏な話が絶えません。
皆様どうぞお気を付けください。

マスクが苦手なにわとりもマスク買っちゃいました。

こんにちはアトリエ高階の山野にわとりです。


今日ご紹介するのは『死者の狩人』。

『死者(デス)の狩人』 1987(昭和62)なかよし掲載  200P




原画が繊細すぎてやや色が飛んでしまいました…。

ヒロインが愛する人のために、死神のお仕事をすることになるお話。

このお話好きなんですよねえ。死神のキャラがちょっといい。

一部の界隈では「少女にサイズ(鎌)」は一種の定番と化していますが、80年代では走りと言えるのでは。

少女にサイズ、不思議と似合いますよねえ。

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夕日の中のサキー1972

こんにちはこんばんわおはようございます。

アトリエ高階の山野にわとりです。

私的近況は1ミリも変わっていないので省略です。

本日は、高階先生のイラストの中では最もポジティブな気がする(個人の感想です)作品をご紹介。




『夕日の中のサキ』1972年なかよし掲載 152P

ミステリアスで男前な少女の復讐劇。

これもまた、70年代にはよく見られたテーマでした。
ドラマティックで魅力的だと思うのですが、最近見ませんね。
また流行らないかなあ。

色が大胆で印象的です。高階作品でこれだけ赤~橙を大きく使った絵はなかなか見られません。

ミステリアスで男前なサキ、といえばスケバン刑事の麻宮サキですが、スケバン刑事の連載開始はこの作品の三年後です。イェイ。

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