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プロフィール

HN:
山野にわとり(管理人)
性別:
女性
職業:
おもにアシスタント
趣味:
特撮・洋楽・人間椅子

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げんこうのできるまで③

すっかり秋らしくなりました。
もうホントに秋でいいんですよね?またぞろ騙されてませんよね?(誰に)

おはようございますアトリエ高階の山野にわとりです。


さて「げんこうのできるまで」連載企画も最終回になります。作画始まると早いですね。

そのうち、作画以前の高階先生の頭脳労働の跡などもアップしてみましょうか。
生々しくて良いかも。


最終回は仕上げの段階です。
ここからはほとんど不肖にわとりが担当しております。

いろんなスクリーントーンを貼っていきます。
まずは、この画面ですと男性キャラにアミをかけまして、削っていきます。

このキャラクターは人ならぬものなので、幽霊っぽさを出すためにこういう効果にするのですが、線の上以外を削り取ってしまうので、なかなか時間のかかる作業です。
自分的には好きな作業ですが、急ぐ時には難儀ですね。



トーンもったいないとも言います(笑)。

ちなみに自分は普通のカッターでやります。とても刃の消耗が激しく、しょっちゅうペキペキ折りながら進めます。

出来ました↓



ここに、女の子の服の柄、髪の毛にアミ、4コマ目の効果、5コマ目の背景とトーンをいれます。

服の柄は当アトリエのオリジナルのひとつ。
柄だけでも200近くオリジナルがありまして、管理が大変です。

4コマ目のベタから少しボカすトーン、これもオリジナルかな。

そして5コマ目の背景は、上の画像ですと先生の「かすみ~ナントカ」と指示が残っていますが、背景にフワッとした茂みや枝など配置するということなんですね。

これもオリジナルトーンが多数作ってあるのですが、長い年月の間にどんどん増えまして、何十種類(…もっとかな…数えたことなかった)もあります。

そのなかからにわとりが状況にあわせて使用する訳ですね。

 

出来ました‼️

これでこのページは完成と言っていいでしょう。
あ、あと吹き出しのセリフを清書しておきたいですね、作業中に汚れたり一部消えたりしていますから。

編集部へ送る前には、スキャンしてデータを残しておくのもこの時代大切です。

……………今よく見たら、トーンの削り残しを見つけてしまいました………今さら………(´;ω;`)


見なかったことにしよう‼️



以上、今どきフルアナログのげんこうのできるまででした!

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げんこうのできるまで②


えらい涼しくなってまいりました。こんにちはアトリエ高階の山野にわとりです。

涼しいというよりは肌寒いですが、一応まだ9月ですよね…(;´∀`)


さて、「げんこうのできるまで」第二回です。
前回枠線など入れたところから、次の段階ではペンが入ります。
先生は主にGペンを使いますが、ところによってはサインペンなんかも援用します。

服のペン入れなどはにわとりもお手伝いします。ちなみに自分はGペンとスクールペンと丸ペンをぐるぐる使い回します。



背景も入りました。担当は病魔より逃げ延びたT氏です。
こういうのサラッと描いちゃうからうらやましい。

ここに消しゴムをかけて、ベタをいれます。
ここからはほとんどにわとりの仕事になります。


目立つのは髪の毛のツヤベタですね。
これには、極細筆ペンのインクを外して、穂先に墨汁をつけて使っています。いろんなやり方がありますが、自分はこれが一番やりやすいので。
(ウェーブのかかったロングヘアだととても時間がかかります)(眠い時には出来ない作業なのでコンディション管理もひつようです)


次回、スクリーントーンはいります。

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げんこうのできるまで①

すっかり秋らしくなってまいりました。アトリエ高階の山野にわとりです。

ネタがありませんので、連載企画はじめました。
ありがちではありますが、原稿のできるまで。
仕事場で、原稿がどんな風に扱われていくのかをやってみたいと思います。

アトリエ高階は完全アナログですので、もしかしてこの工程もレア物となっているかもしれませんしね。


さて原稿以前としては、先生がネームをつくります。

最初は文字で、脚本風に進めるのが高階スタイル。それから原稿用紙に、セリフだけ書き込んでおきます。

セリフしか入ってない原稿用紙に今度はトレーシングペーパーをかけて、トレペにアタリを描いていき、更にそのトレペを原稿用紙の下に回して、トレスしながら下描きをするという…。

こうして書いてみると、結構な手順ですね…。

まあ、先生はもうこの手順でないと描けないということですので仕方ありません。
こういうのは本人のスタイルが全てですから。

そうして出来上がった下書きがこちら。
ちなみに原稿用紙は厳選された画用紙です。薄いです。



手順を踏んだだけあって、さすがクリアな下書きです。

作品は、ミステリーボニータ10月号掲載のものから。




これにわたくしが枠線をひき、吹き出しなどもいれました。


次の段取りは、ペン入れ➡️背景➡️効果➡️スクリーントーンなど仕上げ、となっております。

次回に続く❗

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暑さの思い出

涼しくなって参りましたが、今度は騙されないでしょうね(この夏は何度か騙された気が)!

いやあ暑い夏でした山野にわとりです。
アトリエ高階はエアコン完備ですので、お仕事中は快適で助かります。

が、

そこにも死角はございます。

先生のカラー原稿について、初出などのデータをとっておこうと思い、古い掲載誌などを参照しようとしたのですが。

そういったものはアトリエの天井裏収納に納められております。
こういう場所ですね。はしごを下ろして出入りします。↓


普段は梯子を上げて密閉されるわけです。

で、夏場にここで探し物や調べものをするとなると。


こういう図式になります。
大量の雑誌をいちいち上げ下ろしするわけにもいかないので、夏の日差しにたんまりあっためられた窓のない屋根裏に滞在せざるをえません。

いやあ暑かった座り込んでると汗で床がしとど濡れる状態でした。

あれがこの夏いちばん暑かった思い出かなあ。



2003年ミステリーボニータ10月号 表紙

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ミステリーボニータに新作掲載です

北海道では大きな地震とか、何とぞみなさまご無事でありますように。
あわせて早期の復興をお祈りいたします。

どうにも災害大国の面目躍如ですねえ…。これが日本の生きる道なのでしょうけれども。
こんにちは水曜投稿を遊び呆けてすっ飛ばした山野にわとりです。



ともあれ、ミステリーボニータ10月号に新作「荊蕀のむこうに…」第一部掲載です。
三部作になる予定です。
どうぞよろしく


オフなので他にネタがありませんが、こっそり撮った高階先生のデスクの写真でも載せてしまいましょう。
先生には内緒。



先生は、使う画材のほとんどを独自にカスタムしますので、見た感じはえらいことになってますね。
内緒です内緒。



1990年ミステリーボニータ13号表紙

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